参加者の声

深海魚のような自分が泳ぎだす

同志社大学 振角ひかるさん(第3回ショートタームプログラム参加者)

日本とアメリカの違いは、今や、ネットで少し検索すれば沢山の答えがヒットする。しかし、それはどこまでいっても他人の経験でしかなく、また、多くの人が共感しやすい出来事の一例でしかない。本当の知識とは、自分がその場に足を運んで、体感して初めて得られるものである、と今回のSTPを通じて強く感じた。

多くの人は、鮪が「泳ぎ続けなければ死ぬ」という性質を持っている事に驚き、大変だなぁ、と哀れんだり、不思議に思ったりするだろう。けれど、人間もきっと同じなのだ。私はSTPに参加してそう感じた。快調に走り続けていた人も、一度大きく躓いてしまうとそこから再び走り出す事を恐れて、一歩前に踏み出す事をためらってしまう。その足元に絡むものは自分の恐怖であったり、周囲の目であったり、時には両親の言葉であったりするだろう。しかし、息をする為に泳ぐのは他の誰でもなく自分なのであって、脳の中へ新しい風を吹き込むことが出来るのもまた自分自身だけなのだ。立ち止まって、考え込んで、足を重くしてしまってはどこへも進む事が出来なくなる。まずは動きだして、その中で自分の進む先を模索すれば良い。実際に、STPの1週間はひたすらに動き続けながら感じた全てを吸収する、とても濃い1週間だった。

STPを終えて、次の日朝目が覚めたらベンチャー企業の創始者になって大金を稼いでいる、なんてことはあり得ないが、じっと転機が訪れるのを待つだけだった深海魚のような自分が泳ぎださずにいられなくなっていることは紛れも無い事実である。